西アフリカのシエラレオネ出身のンガディ・スマートは、ロンドンとアビジャン(コートジボワール)を拠点にヴィジュアル・アーティストとして活動している。イラストレーション、写真、デザインに加え、コラージュなどのミクストメディアも制作している。
イラストレーションでは、アイデンティティ、人種差別、フェミニズム、ジェンダーなどに焦点を当て弱者の声を表現することで、「普通」「美しさ」「正しさ」の定義に疑問を投げかける。風俗、サブカルチャー、関係性などをテーマに写真作品も発表。近年はアフリカ人としての視点で、その官能性や文化を記録することにも関心を抱いている。
KYOTOGRAPHIE2021の招聘作家として京都のローカル商店街のひとつ出町桝形商店街とコラボレーションし、商店街の様々な催しが撮られた古写真と現代の商店街の写真をエコー(呼応)させたコラージュ作品を新たに制作し発表する。