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  • 小川美陽 シリーズ〈re-record〉より

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2024.2.2—2024.3.10

小川美陽 「 Intersum」

このたび、DELTA/KYOTOGRAPHIE Permanent Spaceでは、小川美陽の個展「Intersum」を開催いたします。
小川はこれまで、写真というメディアを通じて時間的要素や痕跡、写真に内在する不在にリアリティを与える作品を、平面やインスタレーション、映像など多様な形で発表してきました。

本展示では、自身が撮影し現像したフィルムに熱を加え、物質的に変化を与えるシリーズ〈re-record〉から新作を展示いたします。同シリーズは、その熱を加える行為がフィルムそのものに新しい出来事を加え、イメージが定着した後もフィルムが更新されるという現象をテーマとして扱っており、そのフィルムの一部分をデジタルカメラで複写したカラー作品を発表してきました。水中で撮影されたような鮮やかなヴィジュアルからは想像もできない、過度な力が加えられているからこそ、我々は作家が撮影したそこに写っているはずのイメージを確認することはできません。

本展のタイトルになっている、「かつて間にあった」という意味のラテン語「Intersum」は、ロラン・バルト自身が著書『明るい部屋』の中で、写真の重要な特性である「それは-かつて-あった」を意味することとして、そこから引用されています。

今回展示する新作は、かつてそこに写っていただろう「記憶のオブジェ」と化したフィルムを、フォトグラムという写真の技法を用いた写真作品を中心に展示します。

 

小川美陽|Miyo OGAWA
1996年、大阪府生まれ。2020年、奈良県立大学卒業。現在、大阪府在住。
時間的要素や痕跡として写真を用いて、あらゆる不在からリアリティを取り戻すことを試みている。平面のみならず、インスタレーションや映像など様々な形で発表を続けている。
近年の主な展覧会に、個展「Not the moon, not the wind」国際装飾株式会社エントランス(東京 2022)、「Story Fishing」Gallery NEUTRAL(京都 2022)、「Ambiguous Hall」YAU(東京 2023)、「ウツサレタモノ」ギャルリー宮脇(京都 2023)、「Where I am, Anyways」旧金子家住宅(秋田 2022)などがある。
https://miyoogawa.com/
@ogaaa_mi

 

▍トークイベント

日時:2024年2月3日(土)19:00–20:00
会場:DELTA/KYOTOGRAPHIE Permanent Space
ゲスト:田中真吾(現代美術家)    @shingo.tanaka.7731
定員:15人
参加費:400円(1ドリンク制)
申込先:こちら

田中真吾|Shingo Tanaka
1983年生まれ。2008年、京都精華大学芸術研究科博士前期過程洋画専攻修了。滋賀県在住。
火を用いた技法を起点にして、様々な形態の作品を横断的に制作している。火が生み出す偶然性や、消失と生成の関係性を作品に取り入れることを試みている。
近年の主な展覧会に、個展「STRIDES by strokes」eN arts(京都  2023)、個展「Transitional Stroke」2kw gallery(滋賀  2022)、個展「たれそかれ」A’holic(東京  2021)、「VOCA展2019」上野の森美術館(東京 2019)などがある。

 

▍展覧会概要
小川美陽|Miyo Ogawa
「Intersum」
2024年2月2日(金)- 3月3日(日) 4月9日(火)
休み:月・火曜日
時間:11:00–18:00(金・土曜日は21:00まで)
会場:DELTA/KYOTOGRAPHIE Permanent Space
602-0826 京都市上京区桝形通寺町東入三栄町 62)

撮影:小川美陽

 

 

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