源は初めであり、始まりであり、すべてのものの起源である。 それは生命の創造であり、衝突が起きたり自由を手に入れたりする場所であり、 何かが発見され、生み出され、創造される空間である。 人生の分岐点にかかわらず、私たちは岐路に立っており、原点に戻るか、 新しいことを始めるかの間で揺れ動いている。 生命、愛、痛みのシンフォニーが響き渡るのは、この神聖な空間からなのだ。 その源で、無数の機会が手招きし、何か深い新しいものを約束してくれる。 2024年、KYOTOGRAPHIEは12の会場で13の展覧会を展開し、 SOURCEを探求し、オルタナティブな未来を望む。
– ルシール・レイボーズ&仲西祐介
KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 共同創設者/共同ディレクター
私は10年以上にわたり、KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭の熱心ないちファンとして、またスタッフとして会期中の写真を撮ってきました。鑑賞者が作品との時間と空間を共有する時、しばしば畏敬の念にとらわれているのではという瞬間に立ち会うことがあります。展示作品はそれぞれの会場で、鑑賞者を思考や思索の痕跡のさなかに迷わせ、立ち止まらせ、岐路に立たせるのです。
KYOTOGRAPHIEは、フェスティバルの実現の為に毎年精力的に準備する運営チームや年々増加する来場者をはじめ、多くの人々のインスピレーションの源となってきました。国際的に高く評価されているアーティスト達によって京都に新たな視点やストーリーがもたらされるこのフェスティバルは、来場者に動機を与え、さらに重要なことに、彼ら自身のユニークな視点やストーリーを表現するよう促します。それは、あるプロセスの終わりが次のプロセスの始まりになる永遠のサイクルです。
– 山内 浩
▍山内 浩|Hiroshi Yamauchi
1974年大阪生まれ。1993年渡米、1998年アラスカ州の日刊紙アンカレッジ・デイリー・ニュースで写真家としてのキャリアをスタート。2006年帰国しフリーランス活動を開始。時事メディアを中心に国内外の媒体に掲載。2017年よりKYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭のコアスタッフとしても活動。
▍展覧会概要
山内 浩|Hiroshi Yamauchi
「KYOTOGRAPHIE Inside-Out 2024」
2024年6月22日(土)- 7月28日(日)
休み:月・火曜日
時間:11:00–18:00(金・土曜日は21:00まで)
会場:DELTA/KYOTOGRAPHIE Permanent Space
(602-0826 京都市上京区桝形通寺町東入三栄町 62)