現代アーティストの八木夕菜が、写真の本質である光と影を足掛かりとして、「空」の表現を探った「Blanc/Black」シリーズを展示します。
被写体は、光の根源である太陽神・天照大神を祀る京都の日向大神宮、島根県出雲市の日御碕神社。
複数回シャッターを切る多重露光という技法を用いた眩いほど白む神社、それらの写真を一枚の印画紙に印刷を何度も重ねる多重印刷という技法を用いた深く漂う黒と共に在る神社を、それぞれ対にして写し出しています。
八木は「記憶としての空間と時間のイメージはやがて「存在」から自由になった「白」と「黒」に結実する」と言う。写真を眺めると、社の輪郭が見える様で辿りきれず、時間と空間の重なりをどこまでも深く感じるけれども掴みきれず、「空」と「存在」が交差しているかのようです。
英語の「Blank(空白)」はフランス語の「Blanc(白)」が語源であり、「白」も「黒」もどちらも色がない状態を表すことから、「Blanc」は「空白」も意味しています。
本展では、「Blanc/Black」のDELTAスペシャルエディションを展示、販売いたします。
【トークイベント】
八木夕菜(アーティスト)×小崎哲哉(REALKYOTO FORUM編集長)
11月7日[日] 17:00ー18:00(1ドリンクオーダー制)
*本展はArt Collaboration Kyoto 連携アートイベントとして開催いたします。